パイロットウイングス(SFC版) 雑感
ゲームには上達する喜びや面白さがあります。
前回のプレイを見直して改善したり、より良いプレイ方法を発見したり。
何度でもリトライできることもあって
自分の納得いくまで理想の形を追求することができます。
それがゲーム以外のこととなると
どうしてこの感覚が働かなくなるのか?
その原因の1つとして現実世界には
処理しなければいけない情報が多すぎるというのがあります。
リアルだと全く同じ環境や状態でシミュレートを繰り返すこと自体がほぼ不可能なので
予想通りの結果になったとしてもそれは偶然なのか必然なのか判別しにくく
そのパターンを他に応用させるのも難しい。
ゲームの場合、制作者の人がその情報量を
処理しやすく理解しやすい形にコントロールしてくれるので
プレイヤーはその中での上達を実感しやすいのだと思います。
そういう意味で「パイロットウイングス(SFC)」は
上達を実感するのがかなり難しめのゲームだと言えます。
風のせいでまっすぐ予想通りに進むということがまずないし
コントロールにもブレが紛れるようになっているので
正に先程の結果が良くても偶々だった感のようなものがあり
どうすれば上手くプレイできるのかよく分からず難しいです。
しかしスーパーファミコンの初期作品で
ここまで複雑なシミュレーションを行えるのは
地味にスゴいことだと思います。
当時はマリオなどの華やかなゲームに目を奪われてばかりでしたが
現在プレイしてみるとスーファミでこの細かな操作感はヤバイ!
というか本当に良い出来のゲームだと言えます。
一応トップパイロットウイングスの勲章も授与されたものの
まだまだこのゲームを攻略できたとは全然言えず
結局ゲームの上手さもリアルの現象をシミュレートする認識力、
現実把握能力の差がそのままゲームに表れているのではないかと
思う次第です。