アニメ デカダンス 雑感
アニメ 「デカダンス」を視聴したのでその感想を書いておこうと思います。
内容についてはとにかく観て確かめてほしいので
いつものことながらあまり中身に触れない文章になるのですが
とりあえずこのアニメは色々ともったいなさ過ぎる!
あまりにももったいなさ過ぎてそれ以外のことが浮かばないくらいには
もったいないアニメでした。
このアニメに用意された設定は膨大で
それは実際にこのアニメを観れば一目瞭然で分かることであり
さらに公式サイトでも確認することができます。
にしてはこのアニメ、やってることは凄いふつうというか
このストーリーに対して必要以上に設定を作り込み過ぎているのに
全然活用しようとしていない、
むしろあえて描こうとしていないようにすら見て取れました。
本来であれば各エピソードを膨らませながら2クールでやるところを
無理矢理1クールで設定を垂れ流しにしたまま終わらせてしまった様な印象です。
画面の端々から諸々の設定の一端が見え隠れするものの
その場限りでどうなったのかわからない描写も多く
この設定はどうしたのか?あの設定はどうなったのか?
物語が進むほどもったいない設定が増えていって
どんどんモヤモヤした気分になりながら
それが最終回になっても晴れることはありませんでした。
いったい何故こうなったのか?
制作者の思惑はどうだったのか?
この状況にどう向き合えばいいのかを考えた結果
「デカダンス」は2次創作的な観点から作品を捉えるアニメなんだ
という結論に至りました。
それぞれの視聴者が観ていて気になった部分について
こうするべきだ、ああなってほしいみたいな気持ちを促す、
それがほんのちょっとしたことであったとしても
それがきっかけとなってまた新たな可能性が生まれるのかもしれない。
「デカダンス」にはそんな夢や希望が託されているんだと思うことで
この作品に納得することができました。
ただ大量の設定を捨て置くだけのダメなアニメかと言えば決してそんなことはなく
一応ちゃんと筋の通った素晴らしいアニメでした。
観れば必ず揺さぶられる何かがあるはずなのでオススメです。
TVアニメ「デカダンス」ティザーPV