temu38のブログ

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Super Pixel Racers 雑感

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シューティングゲームFPSとTPSがあるように

レースゲームにも車内から運転する主観視点と

車の背後から操作する客観視点のものがあり

さらに上から車を見下ろしてプレイする俯瞰視点のものがあります。

今回紹介する「Super Pixel Racers」は俯瞰視点によるレースゲームになります。

 

 https://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/174000530m.jpg

俯瞰視点タイプのレースゲームと言えば

ファミリーサーキット」などが挙げられると思うのですが

いかに速度を保ちながら、コースから踏み外さないように走るか、という点にのみ

意識が行ってしまいがちなイメージがあります。

 


ファミコン版 ファミリーサーキット【Family Circuit】

 

Super Pixel Racersでは俯瞰視点にニトロターボとドリフト走行を設けることで

俯瞰視点の走行を豊かなものにすることに成功しています。

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ニトロターボとドリフトはボタン1つで簡単にかつ繊細な走行が可能になっています。

 

プレイしてみると理解できるのですが

俯瞰視点のレースゲームとしては異常なほどに

ドライビング要素が高められていて

俯瞰視点でプレイしているはずなのに

通常のレースゲームの視点から車を運転しているイメージが浮かぶような、

不思議な感覚に陥りながら遊ぶことができます。

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 とはいえ、ゲームはとても激しく、ハイスピードなので

なかなか手応えがあります。

また細部まで行き届いた素晴らしいドットデザインによって

非常に統一の取れた世界観に仕上がっています。

 ゲームモードも豊富で飽きが来ず

色んなルールの走りを楽しむことができます。

俯瞰視点のレースゲームでここまで深いゲーム性を味わえるとは

思っていなかったので正直、驚きました。

値段も低価格なので安い・速い・旨いの3拍子揃った

とても良いゲームだと思います。オススメです!


Super Pixel Racers - Launch Trailer | PS4

ロックマンゼロ 雑感

 

       ロックマンX    

 ロックマンXを初めてプレイしたのがいつのことかはよく覚えていないけど

とにかく初代ロックマンXは自分の中で衝撃的なゲームソフトの1つになっています。

 ロックマンの名に相応しいハードロックな世界観と

当時流行していたRPGを参考にした(らしい)パワーアップパーツとアイテム。

そして何より元祖ロックマンシリーズから圧倒的な進化を遂げた

ハイスピードアクションがとにかく最高に面白かった。

 それらの要となる2つのアクションがダッシュと壁蹴りでした。

 

ダッシュでめっちゃ速く走れる!

壁蹴りで穴に落ちない!ボスの攻撃も当たらない!

当時はまるでチートのような存在だったアクションを

当たり前のものとして取り入れてきたことにとにかく驚きました。

 

それ以降もX2、X3までプレイしてもちろん面白かった!

ですが新要素が追加される度に

自分の中の理想のロックマンX要素が薄れていく感は否めませんでした。

 アイテムレーダーとかギガクラッシュとかよりもっとアクションしたいとか

ライドアーマーシステムやゼロチェンジも良かったけど

救済的な扱いにしてほしくはなかったとか

音楽面はハードではあったけどゲームとしては

やはりロックから遠のいてしまったように感じました。

 

X4からは画質の変化やアニメの導入によって完全に違うものになってしまって

そこでロックマンXとは関係が途切れていたのですが

ロックマンXの意思はまだ引き継がれていたことを最近知りました。

 ロックマンゼロ

ロックマンゼロを軽い気持ちでプレイし始めたのも束の間、

 これぞ正にロックマンXの正当な後継作品ではないか!

と思える出来栄えにショックを受けました。

別に特別な何かがあるワケではなく、

ただひたすらシンプルでハードなアクションが存在するのみ、

 ロックマンXのシステムってここまで洗練させたアクションができるんだ!

と自分とは思えないほどのゲームプレイに誘われるような感覚に陥りました。

その分難しさも折り紙付きですが、達成感の方も折り紙付きで

久々に自分以上の壁を感じられるアクションゲームに出会うことができました。

 

ミッション形式のステージやストーリー

武器成長システムにサイバーエルフなど賛否両論な部分もいくつかあって

特にコンテニュー回数の制限がかなりシビアではありましたが

それらを抜きにして

単純にLとRボタン、AとBボタンを使うだけで

ここまで素晴らしいハイスピードアクションを味わえることに感動しました。

まだ1作目しかプレイしていないのですが2作目以降、

どんな体験ができるのか?これから楽しみです。


Rockman ZERO CM

 

スターフォックスガード 雑感

   スターフォックス ガード [オンラインコード]

最近の日課ゲーになっているのが

2016年に発売されたWiiUの「スターフォックスガード」です。

このゲームでは12個の監視カメラを使って迫り来るロボット達から

レアメタル採掘基地を防衛するいわゆるタワーディフェンスと呼ばれるゲームです。

 

世界観は同時発売された「スターフォックス零」が基になっていて

プレイヤーは惑星コーネリアレアメタル採掘場を警備する

新入社員として配属されます。

 ストーリーやミッションをクリアするごとに色々な特徴を持つロボット達や

様々な能力を持つカメラなどが追加され

社員としてのランクも上がったり称号も貰えたりするので結構やり応えがあります。

 

 最終的には自分でレアメタル基地に侵入するロボットを配置してユニットを作成したり

他のプレイヤーの作ったユニットをプレイしたりするようになるのですが

このユニット作成機能がとても充実していて面白いです。 

監視カメラゲーだけに主観・客観視点から相手プレイヤーのゲームプレイを完全再現!

いつでもユニットを検証、更新できます。

 

      スーパーマリオメーカー (【特典】ソフトカバー仕様ブックレット 同梱) - Wii U

 WiiUには似たようなステージ作成機能を持つソフト

スーパーマリオメーカー」がありますが個人的に

出現する敵の位置とタイミングの指定するのみのスターフォックスガードの方が

スーパーマリオのステージ作りの様な複雑さはなくて

ゲーム初心者的にはとっつきやすいんじゃないか?

と感じました。

 

 おそらくスターフォックスガードでは相手基地への侵入と

その侵入を阻止する監視カメラという明確な目的と障害があるので

作っていてこれなら行けそう、行けなさそうという感覚が

理解しやすいんじゃないかと思われます。

 

 ただロボットを配置する行為が「行けそうな感覚」に変わったとき、

ほんの少しゲームの文法を理解できたような気になれます。

そういう意味でこのゲームはゲーム感覚養成ソフトになり得るのではないか?!

と勝手に思ったりしました。

 

またインターネットにアップロードしたステージをクリアするタイプのゲームは

遅延やラグがなくバグを起こしたりしないというメリットがあります。

忘れがちですがゲームする上においてこの大前提はかなり重要というか

監視カメラゲーだけにその部分はとても確実で非常に安心感がありました。

こういうゲームがもっと増えると良いと思います。

 

 ソシャゲのような疲弊感はなく毎日コツコツとプレイしているのですが

ただソシャゲのようにやめどきはいつなのか?という部分は一緒で

毎日やっても何かしら発見やアイデアがあったりするので

結構続けられそうなのが逆に有難いけど困るという感じです。

ソシャゲや非完結型のゲーム、また他のコンテンツの扱い方について

改めて色々考えさせられたりしました。

 


【スターフォックス ガード】初回起動 オープニング [メインゲーム] [STARFOX GUARD]

 

「鬼神童子ZENKI」&「爆骨少女ギリギリぷりん」&「レディ・ジャスティス」雑感

漫画の連載作品から足も遠のいて久しく

真っ先に続きが気になるようなこともなくなりました。

そんなとき「鬼神童子ZENKI」という漫画を読んだのですが

 

鬼神童子ZENKI 1巻 黒岩よしひろ作品集

 この漫画は全編通してただひたすら目の前に立ちはだかる敵を倒し続けるのみの

非常に明快な方法で描かれている作品です。

 もちろん、敵味方ともに数が増えたり、スケールが大きくなったりするのですが

基本的に同じスタンスのまま最後までバトルし続けます。

 

ヒロインの役小明(えんのちあき)というキャラクターは

上の画像でも分かる通り、(作中ではそれ以上に)衣装ががビリビリと破かれ

肌や下着があらわになるシーンが何度も登場します。

 それ自体はおそらく古くから存在している少年漫画の手法の1つだと思うのですが、

この当たり前のように確立されたシンプルなバトルと微妙なさじ加減によるエロスこそが

以前みたく漫画の興味を持続させる1つの方法ではないかという考えに至りました。

 

 そこで次に注目したのはZENKIと同じく月間少年ジャンプで連載されていた

「爆骨少女ギリギリぷりん」という作品です。

 

爆骨少女 ギリギリぷりん 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 この漫画は先ほどのバトルとエロスをコメディタッチで描いている作品で

格闘ジャンルはプロレス、ギリギリぷりんという異名を持つ少女が

得意の関節技(サブミッション)を使ってスケベ教師たちをこらしめるという設定です。

 サブミッションという体と体が密着するプロレス技とシチュエーションが正に

ギリギリを攻めつつ、○○○○がぷりん(?)とする漫画になっています。

 

この漫画の舞台はマルチメディア学園という様々な職種を扱う養成学校で

登場する変態教師たちは毎回あの手この手を使ったエッチな方法で

ギリギリぷりんを追い込んでいきます。

エロだけの漫画ではないというか意外に端々までちゃんと作り込んであって

格闘シーンに関しては現在でも通用するどころか一見の価値があるほどカッコいいです。

 

そのためエッチ描写が豊富で興味深く読むことができたのですが

それを準備するのに多くのページ数を割いていて

肝心のぷりんのプロレスシーンが疎かになっていることが多かったのが残念でした。

 作者自身もシチュエーションのネタ作りに苦しんでいるところがあって

変に凝らなくても、もっと普通にぷりんが見たい感がありました。

 

目新しさがなくてもZENKIの小明が毎度おなじみの様に服が破けつつの

熱いバトルを見られればそれでいいんじゃないのか?

という早くもZENKIに回帰しようとする考えが生まれました。

 

レディ・ジャスティス 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 2015年の週刊少年ジャンプ作品「レディ・ジャスティス」が

ギリギリぷりんの影響を受けた漫画のように思えて読んでみたのですが、

とても良かったです!

 

 スーパーマンな少女が平和のために戦うのですが

全2巻の打ち切り作品なのでZENKIの様に熱いバトルがあるワケでもなく

ギリギリぷりんの様に凝ったシチュエーションがあるワケでもない

ある意味ごく平凡なジャンプ漫画なのですが

ぷりんで成し得なかった部分、ヒロインのレディジャスティスに

しっかりスポットが当てられていて、なおかつZENKIの小明のごとく、

毎度衣装を破かれ続けるお約束を貫く意思力は

確かに両作品の良いところを受け継いでいると言えます。

 

 お色気漫画とは違う、バトル漫画という前提の上でのエッチさというのは、

漫画の内容とあまり関係のない些細な事柄ではありますが

全ての漫画を網羅とは言わずとも、

自分の中でだけででも系統立てて読み直すことで

より面白く読み進めることができたことを改めて実感しました。

 どのジャンルでもそうですが過去の作品からの比較や発展を意識することが

これからより重要になってくるんじゃないかと思います。