temu38のブログ

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SHAMAN KING THE SUPER STAR 雑感

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シャーマンキングの最新作

「SHAMAN KING THE SUPER STAR 」を読んで

ようやくなんとか文章にできそうに思えたのでまとめてみます。

 

まず問題となるのは派生作品の多さで

シャーマンキングの他には

シャーマンキングZERO

シャーマンキングFLOWERS

そして現在連載中のSUPER STARがあります。

ZEROの方はより作品を掘り下げたり補完するような

外伝的な作品なので必ずしも読む必要はないと思うのですが

FLOWERSの方はその延長上にSUPER STARがあるので

読んだ方が理解度が上がります。

 

それでもなおSUPER STARには違和感があって

その正体が何だったのかというと世界観の違いでした。

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シャーマンキングといえばこの画像の女の子の様な

オーバーソウルをまとって戦うイメージがあるのですが

SUPER STARでは最初から画像中央の戦艦の亡霊をメインに

ストーリーが進んでいきます。

戦艦だけでなく戦闘機、戦闘兵まで登場し

更に戦時中の回想シーンまで描かれます。

それはまるでシャーマンキングの世界観に取って代わる勢いで

何かの戦争漫画を読んでるような気になります。

 

この戦争の亡霊はシャーマンキングやFLOWERSなどでも

度々描かれていて

作者である武井先生の中で

何か描かなければならない意思のようなものを感じます。

何故ここまで戦争の亡霊にこだわるのか?

そしてどのように受け止めて読むべきなのか?

 

これはシャーマンキングの世界が克服すべき、

立ち向かうべきテーマの1つとして描かれているのではないか?

というように考えてみました。

シャーマンキングとは異なる世界、文化に対して

立ち向かっていくことで何か新しいものを

生み出そうとしているのではないか?

というのと

FLOWERSで放置されたままになっていた物語を回収し

今後まとめていかなければならないという

この2つの問題の解決がSUPER STARという

結果になっているのではないかという結論に至りました。

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その結実がついに4巻にて一応の結末を迎えたので

戦争編(?)なるものは今後はあまり描かれなくなっていくと

思うのですが

「フラワー・オブ・メイズ」という神々の代理戦争は

正に異なる世界、存在のぶつかり合いなわけで

今のところチームハオとチームヤービスの

2チームしか登場してないので

今後もシャーマンキングの世界観の拡大という挑戦は

続いていくんじゃないかと思われます。

 これからシャーマンキングがどういう姿形になっていくのか

期待しつつ応援していこうと思います。


『SHAMAN KING』特報PV