漫画「サムライ8 八丸伝」雑感
今更ですが
週刊少年ジャンプで連載されていた「サムライ8八丸伝」(以後サムライ8)を
読みました。
今回はその感想を書きたい、というよりは
この漫画の取り巻いている周囲の評判などを含めた感想を書きたいという
そっちの方の熱量に突き動かされた次第です。
サムライ8といえばあの有名な漫画「NARUTO-ナルトー」の
岸本斉史先生が描かれている漫画ですが
ネットでの評判は不評というか
意図的に蔑むような風潮が形作られている、
またそれが既に当然であるかのように見受けられます。
サムライ8を読む以前にまとめサイトなどでそのような感想を見たときは
多少はそういった問題な部分がありナルトとの人気などを比較され
必要以上に欠点を取りざたされたのだろうと思っていたのですが
実際にこの漫画を読んでから
これらのネガティブなまとめを見直すと、正直そのギャップに驚きました。
この漫画からここまで嘲笑的なまとめを作ることができるのかと。
逆に中傷することを強いられている様にすら見えるくらいの
重箱の隅だけを突つき続ける意志力のようなものを感じました。
その風評被害がどこまで影響したのかはわかりませんが
結果的にサムライ8は5巻までで完結することになります。
当時のことを考えると思いやまれます。
その時ちゃんとサムライ8を読んでいれば
その捏造じみたまとめに対して何か言うことができただろう
などと思うのですが
じゃあ現在もサムライ8はその評価でいいかと問われれば
それは間違っていると思うし
それらが現在でも、そのままその評価なのか逆に問いたい気持ちになります。
当時も今も何らかのバイアスが評価基準にかかっているワケで
現在の視点からサムライ8を評価し言語化、明文化するのであれば
それはとても意義深いことだと思います。
もしそれでもサムライ8の評価が変わらないのだとしたら
それは彼らが皮肉っていたこの漫画そのものに
彼らがなってしまっている様に見えてしまう気がしました。
それを言うくらいには漫画として完成されている面があり面白かったです。