temu38のブログ

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PS4「鬼の哭く邦」 雑感

先日、久々に(アクション)RPGをクリアすることができました。

その名も「鬼の哭く邦」

RPGはアクションゲーと違ってクリアするのが大変で根気がいるので

毎度途中で心折れてしまうことが多いのですが

その分、クリアした時の達成感もひとしおというか

その体験自体がそのゲームの何よりの評価だと改めて実感したので

今回は普通にゲームレビューしてみたいと思います。

 

・タイトルについて

「鬼」という言葉が1つの重要なキーワードになっていて

個人的に昔話に登場するような角の生えた鬼をずっと思い浮かべていたのですが

そういうのは全く出て来きませんでした。

ちょっとしたイメージのズレみたいな些細なことですが

それが地味にゲーム全体の印象に響いたところがあったと感じました。

 

・ストーリーについて

「生者と死者の世界、二つの世界で紡がれる “命” の物語。

輪廻転生によって命が繁栄した世界。

人々は授かり命を謳い、来世への祈りを捧げた。

死に対する悲しみは、生者を縛り、死者をためらわせる。

すなわち、死を悲しむことは輪廻転生を妨げ、

彷徨える死者の魂、迷い人(まよいと)を

生み出す禁忌に他ならない。(中略)

そうして迷い人を救済するために生まれたひとつの役割

人は彼らを、逝く人守り(いくともり)と呼んだ。

逝く人守りは、迷い人の未練を断ち、来世へと送る者。

生者と死者の想いに触れ、命を尊ぶ者。

 

このテーマはとても興味深くて楽しめました。

ただ気になったのはその設定の定義付けが曖昧なところ。

ゲームとプレイヤーの道徳観や死生観の違いの問題もあるし

ゲーム内の死生観や輪廻転生も具体的なところがハッキリしない中で

物語を理解する必要があってイマイチ腑に落ちない感がありました。

物語の流れを辿るログや人物図鑑、用語集などサポートも充実していたのですが

根本的に不明瞭な点があるのは否めませんでした。

(現シ世と幽リ世などはまだゲームにちゃんと落とし込めていない感がありました)

 

・バトルシステムについて

いわゆるハクスラ系と言われる

無限に湧くザコ敵をひたすら倒し続けて強化していくタイプのもので

レベリングやキャラクター強化はもちろん楽しめたのですが

キャラクター数が10人と多いので

育成プランを立てるのが好きじゃないと混乱するかもしれません。

途中実際どの程度、反映されているのか分かりづらい能力があったり

レベル水準が示されなくて強さの実感が伴なわないこともあったりしましたが

基本的にはおおむね楽しんでプレイすることができました。

 

・まとめ

取り扱いが難しいテーマだったのと

細部のバトルシステム面に難を感じたことで

全体的にぼんやりとした印象だったのですが

設定や世界観が魅力的だったので

やってること自体が面白くてエンディングまで行くことができました。

ストーリーはハッピーエンドかどうかは分かりませんが

驚きや発見が多々あって久々に物語に没入感することができて楽しかったです。

総合するとちょっと変わったアクションRPGだったのかもしれませんが

それが何年もRPG離れしていた自分にはちょうど良かったみたいです。

なので

ハクスラ好きでキャラ育成が好きな人

・倫理的なテーマや物語が好きで設定から色々と読み解きたい人

などにオススメできるゲームなんじゃないかと思います。